NISAを始めようと思ったときに最初に行うのが、証券会社選びです。証券会社によって手数料やサービスは違うので、どの証券会社を選べばいいのか迷っている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、NISA口座におすすめの証券会社を、ランキング形式でご紹介していきたいと思います。
その前にNISAの簡単なおさらいです。
NISAとは
少額非課税制度、通称「NISA(ニーサ)」とは、2014年1月にスタートした個人投資家のための税制優遇制度です。
通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対しては約20%の税金がかかります。
しかし、NISAでは毎年120万円の非課税投資枠が設定されていて、その範囲内の金額で購入した株式や投資信託等の配当や譲渡益等が最長5年間も非課税となります。
NISAを始めるには、通常の株取引の証券口座以外に、NISA専用の口座を証券会社に開設する必要があります。
証券会社によって、NISAで取り扱っている銘柄やサービスは違っています。NISA口座は原則1人につき1口座で、口座開設や変更には手間も時間もかかるので、口座を開設する証券会社は慎重に選ぶようにしましょう。
NISA口座おすすめ証券会社ランキング
第1位 SBI証券
NISA口座はもとより証券口座数でも圧倒的No1を誇る、オンライン証券で最大手の業者です。NISAのサービス内容と手数料のバランスがよく、初心者におすすめのネット証券です。
総合点 |
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おすすめポイント |
- 投資信託の取扱銘柄が業界最多クラス。
- 全9か国の外国株の取扱いがある
- 国内株式の売買手数料が原則無料
- 国内投資信託と一部海外ETFの買付手数料が原則無料
- IPO取扱銘柄が多い
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マイナスポイント |
- デモ口座がない
- アプリやサイトの操作性がいまいち
- 週末のメンテナンスが多い
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解説 |
- 仮想マネーを利用して取引を体験できるデモ口座はありませんが、WEB上で取引の流れが確認できる取引デモ画面が準備されています。大まかな取引の流れは、そちらでイメージできるようになっています。
- また、SBI銀行のSBIハイブリッド預金に入金されている資金は、SBI証券に自動振替されます。そのため、証券口座の残高がゼロであっても、株式や投資信託などを購入することが可能です。
- SBI証券は取扱銘柄数が多いので、投資の選択肢が広がります。メイン口座としての開設や、はじめての口座開設にはとくにおすすめの証券会社です。
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第2位 楽天証券
「楽天」の名前のおかげで、1位のSBI証券よりも知名度が高いかもしれません。口座数もSBI証券と肩を並べるほど人気の証券会社です。銀行やカードなども楽天で統一すると、さらにメリットが大きくなります。
総合点 |
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おすすめポイント |
- 楽天ポイントで投資信託と国内株式が購入できる
- 楽天カードのクレジット決済で楽天ポイントが貯まる
- 国内株式の売買手数料・国内投資信託の買付手数料が原則無料
- 海外ETFの買付手数料が全額キャッシュバック
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マイナスポイント |
- 口座開設に時間がかかる場合がある
- コールセンターのサポート体制が良くない
- 楽天カードがないとメリットが小さい
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解説 |
- 楽天証券口座と楽天銀行口座を連携させることにより、「マネーブリッジ」というサービスを利用することができます。
- 「マネーブリッジ」は、楽天銀行の普通預金に優遇金利が適用されたり、ワンクリックで入金ができたりなどの便利でお得なサービスになっています。
- また、楽天証券のアプリ内の楽天証券版「日経テレコン」を使って、日経新聞を無料で読むことができます。その日を含めて3日分だけですが、日経新聞の電子版は月額4,277円なので大変お得なサービスになっています。
- さらに、楽天の会員アカウントを持っていれば、最短30秒で証券口座開設のお申し込みが完了できます。手間をかけずに口座を開きたい人にぴったりの証券会社です。
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第3位 松井証券
知名度はいまひとつですが、大正4年に創業した歴史のある証券会社で、実はネット証券の先駆者でもあります。サイトもシンプルで見やすくて、初心者から上級者にまで、人気の高い証券会社です。
総合点 |
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おすすめポイント |
- 投資初心者へのサポートが充実
- 無料で使えるマーケット情報やツールが豊富
- 国内株式の売買手数料が原則無料
- 国内投資信託の買付手数料が原則無料
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マイナスポイント |
- 投資信託の取扱数が少ない
- 手数料の仕組みが初心者には理解しにくい
- 海外株やETFなどを取り扱っていない
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解説 |
- 投資信託の取扱数が少ないのですが、その分扱っているのは仕組みがシンプルな商品ばかりです。分かりやすい仕組みの商品しかないので、初心者でも投資信託を選びやすいというメリットがあります。
- フリーコールによる電話相談窓口が好評です。専門のオペレーターが一人ひとりの希望や投資スタンスをヒアリングしてくれた上で、専門的かつ客観的な情報をもとに意思決定をサポートしてくれます。
- 松井証券のサポート体制は、ヘルプデスク協会の格付けで、最高評価の三つ星を10年連続で獲得しています。困った時に電話で丁寧なサポートが受けたい投資初心者にぴったりの証券会社です。
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第4位 マネックス証券
あまり聞き覚えがない名前かもしれませんが、1999年にソニーとの共同出資により設立されたネット証券です。その後、日興ビーンズ証券とオリックス証券との合併を経て、現在のマネックス証券になりました。
総合点 |
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おすすめポイント |
- 海外株の取扱数が多い
- IPOの取扱数も多くて平等抽選を採用
- 国内株式の売買手数料が原則無料
- 国内投資信託の買付手数料が原則無料
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マイナスポイント |
- 国内株式の取引手数料がやや高い
- 海外株の種類が米国株と中国株のみ
- ツールの操作がややわかりづらい
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解説 |
- 扱っている海外株の種類は、米国株と中国株のみになります。しかし、米国株と中国株のみで5,000以上の銘柄がそろっていて、買付時の国内取引手数料も全額キャッシュバックされるので実質無料で取引できます。
- NISA口座で米国株と中国株をメインに運用したい方にとっては、一番適している証券会社と言えます。
- IPOの取扱数もかなり多く、その上資金量や取引実績を考慮しない平等抽選を採用しているので、投資歴が浅いけどIPOにチャレンジしたい方にとってもうってつけです。
- プロトレーダー級の高機能アプリやツールを提供してくれているうえ、投資が学べると好評なオンラインセミナーも年に200本と充実しています。勉強を重ねて、もっと上を目指したい初心者の方に最適な証券会社です。
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第5位 DMM.com証券
DMM.com証券は、FXやCFDなどのサービスを提供しているネット証券会社です。2018年4月から株取引のサービスも開始した、比較的歴史の浅い証券会社です。
総合点 |
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おすすめポイント |
- 貯まったポイントを現金化できる
- ツールとアプリが初心者にも使いやすい
- 現物取引手数料は業界でも低い水準
- 米国株の取引手数料が一律0円
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マイナスポイント |
- つみたてNISAがない
- 投資信託や債券など取り扱いサービスが比較的少ない
- 国内株式と米国株式しか扱っていない
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解説 |
- DMM.com証券は、株取引では比較的歴史の浅い証券会社ですが、FXでは口座開設数国内第1位の実績があるネット証券です。他のネット証券に比べて進出が遅かったため、手数料の安さを全面的にアピールしています。
- DMMでは、1000以上の米国株の取引が可能です。アップルやマイクロソフトのような超有名IT企業や、コカ・コーラやディズニーのように日本人にもなじみ深いグローバル企業への投資が可能です。
- 新しい証券会社なのでサービスがまだまだ限定的ですが、今後も商品やサービスの拡充が十分に期待されます。厳選された企業に安い手数料で投資しながら、長い目で次のサービスに期待をするという方法がおすすめです。
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NISA口座の選び方
NISA用の口座としてどのような口座を選べば良いのでしょうか。
基本的には通常の証券会社の総合口座と選び方は変わりません。「手数料」「情報量」「投資商品のラインナップ」「安定性」を見て選んでください。
特に手数料はNISA口座なら無料の証券会社もあるので、その点に着目するのが良いでしょう。利益に税金がかからないのに加え、手数料がかからないのはお得ですね。
まとめ
通常の口座ならばいくつもの証券会社に口座を作れますが、NISA用の口座はつみたてNISAも含めて1つの口座しか開設できません。
1年経たないと口座変更もできないので、最初の証券会社は慎重に選ぶ必要があります。
NISAを行う証券会社を選ぶ際には、通常の口座選びと同じように「信頼性」「手数料」「情報量」「商品力」「安定性」などを重視して選ぶようにしましょう。
特にNISAの手数料が無料の口座がおすすめになります。
今回おすすめした5社は、いずれもNISA口座での売買手数料が無料です。しかも、NISAの制度が変わらないかぎり永久に手数料を無料にすると発表しています。
NISA口座は申請してから開設まで時間がかかります。この記事を参考に、NISA口座を開設して、できるだけ早く取引を開始しましょう。