NISA(制度としくみ)

【つみたてNISA】に最適な投資信託ベスト10鉄板ランキング【インデックスファンド】

 

つみたてNISAは、金融庁の定める特定の投資信託(投信)など約200商品の積立が可能です。

 

あまりに投資対象が多すぎて何をどう選んだらいいかわからない、という方も多いと思います。

 

でもこの記事を読めば大丈夫。メインの投資先として最適な商品はある条件に照らせばおのずと絞られます。

 

そこで今回は、つみたてNISAのメインの投資先として最適な投信はどんな商品か、人気と実力を加味したオールタイムベストをジャンル別に選んでみました。

 

ジャンルは「全世界株」「米国株」「先進国株」の3つ。そして商品数は特定の指数に連動する「インデックス型」の投信ばかり10本に絞りました。

 

理由はランキングの後に書きますが、この10本はいずれも安心して長期投資できる商品ばかりです。

 

なぜ安心して長期投資できるかと言えば、以下の要件を満たしているからです。

 

  • 信託報酬(購入にかかる手数料や経費)が安い(利率年0.3%以内)。
  • 純資産額の規模が大きい(500億円以上)。
  • 米国株を中心とする先進国株からなり、日本株のみの投信は含まない。
  • レバレッジを利用したリスク・値動きの大きい投信は含まない。

 

これらについてはランキングの後に理由を書きましたので、一読していただけたらと思います。

 

これらを元にスクリーニングにかけると、本当に10しか残りません。以下はこちらで詳細を調べた結果です。

つみたてNISA鉄板投資信託10選

 

つみたてしかしないという方は、月々の積立額の5割〜7割をここから選んで機械的に投資していくと、安全確実に資産形成できるはずです。

 

また、ここで挙げた商品は一般NISAでも積立ができます。2024年から変更される新制度では、一般NISAでも投信積立が必要になってくるため、今からどの商品で積み立てていくのかを考えるヒントにしてもらえれば幸いです。

 

では、つみたてNISAに最適な投資信託ベスト10のランキングをどうぞ!

 

注意)表の「詳細ページ」は比較しやすいようにSBI証券の該当ページにリンクしています。「公式ページ」は各ファンドの委託運用会社の該当ページです。

 

「全世界株式」投信ベスト4

 

ここでは世界中の企業数千銘柄にいっぺんに投資できる投資信託を紹介します。

成長度の高い米国株100%の投信よりも分散がきいているため、リスクがより小さくなっているのが特徴です。

日本企業を含めるか含めないかの違いなどがありますが、全体的に米国株の比率が高く、いわば「地球全体」のグローバルな経済成長に投資するファンドと言えるでしょう。

 

1位 eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
総合評価
運用会社 三菱UFJ国際投信
純資産総額 3,902億円
信託報酬率 0.1144%
3年トータルリターン 16.80%

 

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2位 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
総合評価
運用会社 楽天投信投資顧問
純資産総額 1482億円
信託報酬率 0.212%
3年トータルリターン 16.31%

 

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3位 eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
総合評価
運用会社 三菱UFJ国際投信
純資産総額 1,110億円
信託報酬率(%) 0.1144%
3年トータルリターン(%) 17.4%

 

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4位 三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド
総合評価
運用会社 三井住友DCアセットマネジメント
純資産総額 852億円
信託報酬率 0.275%
3年トータルリターン 17.27%

 

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「米国株式」投信ベスト3

 

この項目では米国株式100%の投資信託を3商品ご紹介します。

人気は大型株500‪種からなる「S&P500種指数」に連動するタイプ、もしくは全米の上場企業数千株に投資できる「全米株式」です。

米国の大企業もほぼ例外なくグローバル企業ですから、成長力が総じて高いです。

 

1位 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
総合評価
運用会社 三菱UFJ国際投信
純資産総額 9,240億円
信託報酬率 0.0968%
3年トータルリターン 21.14%

 

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2位 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
総合評価
運用会社 SBIアセットマネジメント
純資産総額 4,465億円
信託報酬率 0.0938%
3年トータルリターン ー(2019年設定)

 

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3位 楽天・全米株式インデックス・ファンド
総合評価
運用会社 楽天投信投資顧問
純資産総額 4,615億円
信託報酬率(%) 0.162%
3年トータルリターン(%) 21.01%

 

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「先進国株」投資信託ベスト3

 

ここで紹介する「先進国株」はすべて「MSCIコクサイ・インデックス」をベンチマークとしており、値動きはみな同じです。

日本を除く1,300近い欧米先進国の銘柄が組み込まれており、これまで紹介してきた「全世界株」「米国株」よりも設定年が古いのが特徴です。

全体の7割超が米国株で占められており、値動きは「米国株」投信とどれほど違いありません。

 

1位eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
総合評価
運用会社 三菱UFJ国際投信
純資産総額 2,985億円
信託報酬率 0.1023%
3年トータルリターン 18.71%

 

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2位〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ外国株式インデックスファンド
総合評価
運用会社 ニッセイアセットマネジメント
純資産総額 3,755億円
信託報酬率 0.1023%
3年トータルリターン 18.68%

 

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3位 たわらノーロード先進国株式
総合評価
運用会社 アセットマネジメントOne
純資産総額 1,708億円
信託報酬率(%) 0.10989%
3年トータルリターン(%) 18.66%

 

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なぜ全世界や米国株のインデックスをメインに選ぶのがいいのか

 

ここでランキングにして推奨した投資信託はすべて日本株以外の全世界や米国株や先進国株のインデックス連動商品ばかりです。

 

なぜメインに選ぶ投資信託の候補を日本株以外の「インデックスファンド」にする必要があるのでしょうか。

 

日本株のインデックスは成長力が弱い

 

まず1つは、米国を含む世界各国のインデックスと比べたとき、日本株全体の成長力が大きく見劣りするためです。

 

理由はいろいろ考えられますが、

  • 少子高齢化で働き手が減る一方の日本は、経済成長力が衰えつつあるため、成長する企業があっても全体の指数の中ではその勢いがそがれてしまうということ。
  • 配当など株主還元の姿勢が金融大国である欧米の企業と比べかなり遅れていること。
  • 英語圏の企業はマーケットが地球規模になるため、狭い日本市場だけで商売している日本企業には大きな成長が望めない。
  • デフレから脱却できず賃金もモノの値段も上がらない経済状況の中では、企業収益の大幅な改善が見込めない。
  • お金の購買力が大きく落ち込む物価上昇(インフレ)がないため、国民の多くが株式投資に興味を持たず、預貯金に甘んじている。
  • そもそも日本のマーケットは売買の6割以上が外国人投資家で成り立っており、大きな機関投資家にコントロールされやすい。

 

などが挙げられます。

 

実際、バブル崩壊以降の「失われた20年(あるいは30年ともいう)」に、日経平均やTOPIXなど日本株のインデックスはほとんど成長していません(やっと30年前のバブル期の価格に戻ったレベル)。

 

この点、インフレ目標をクリアして物価と賃金が上昇し続ける欧米各国の企業は、自然と株価にもそれが反映されて成長を続けており、金融所得の伸び率で日本はかなりの差をつけられています。

 

経費が安く値動きに安定感があるインデックスファンド

 

インデックスファンドには必ずベンチマーク(=値動きを同じにする目標)となる指数があり、あらかじめそのインデックスに沿った組み入れ銘柄や比率が決まっています。

 

これに対し、ファンドマネジャーなどの運営責任者が個人の裁量で特定のテーマに沿った銘柄を選び、独自の株式を集めて運営する投資信託を「アクティブ投信」といいます。

 

このインデックスとアクティブの2種類のファンドを比較すると、インデックス投信の方が年間にかかる経費がとても安く済み、値動きが安定しています。

 

アクティブ投信のほか、ブル・ベア投信(レバレッジをかけることで通常の2倍、3倍に値動きする投信)や新興国株投信などは、リターンが高くなる可能性はあるものの、一方で下落リスクも大きく、これらをメインに長期積立することは避けたほうが無難です。

 

まずはインデックス型の商品をメインに据え、余力があればほかの高リスク商品や個別株などに挑むのがいいでしょう。

 

信託報酬は0.3%以下、純資産額500億円以上

 

ランキングで選んだ商品には、候補としてふるいにかけるためにあらかじめ以下の2つの条件を設けました。

 

  • 信託報酬率 0.3%以下
  • 純資産額  500億円以上

 

その数値の理由を以下に書いておきます。

 

インデックスファンドに高い手数料を払う必要なし

 

まずは「信託報酬率0.3%以下」の説明から。

 

信託報酬率は、投信の販売手数料や運営手数料の合計金額が購入した額全体に対してどれくらいの割合を占めるかを年率換算で表したものです。

 

たとえば信託報酬率1%の投資信託を100万円分購入した場合、100万円の1%にあたる1万円が手数料として引かれるということです。

 

インデックスファンドの場合、ベンチマークとするインデックスが同じ商品であれば、値動きはほぼ一緒のはずなので、信託報酬は安ければ安いほど長期投資には有利となります。

 

今は信託報酬が年率0.1〜0.2%台(税込)の格安商品が当たり前に増えてきており、人気のインデックスファンドは0.1%以下の商品も登場しています。

 

このランキングでは、これら格安商品を網羅するために、0.3%以下というハードルを設置しました。

 

これ以上の報酬を取るインデックス商品は、すべて銀行や証券会社やファンドマネジャーの取り分に回るだけと考えていいでしょう。

 

売りたい時に売れるためにはある程度の資産規模が必要

 

続いて純資産額を500億円以上とした理由について。

 

投資信託はずっとつみたてていけばいいので売却は考えなくていいのですが、それでもいつかは売らないとならないときが来るかもしれません。

 

それを考えると、好きなときに適正な価格で売却できることが重要で、そのためには純資産額は大きければ大きいほど安心です。

 

純資産額が数億円規模の小さい投信だと、値動きが上にも下にも大きくなりやすく、適正価格で売却できないという事態もありえますし、場合によっては存続が不可能となる危険もあります。

 

人気の投資信託は順調に資金を集めていますから、純資産が小さい商品は、まだ新しい商品でもない限り、何らかの理由で人気がないということも考えられます。

 

そこで、できれば純資産1000億円以上はほしいと考えましたが、それだとあまりに候補が少なくなってしまうため、ここは500億円以上と最低ラインを定めました。

 

これくらいあれば、大口の売買が入っても比較的値動きが安定してきますし、売りたい時に適正価格で売れないということもないと思います。

 

まとめ★インデックスファンドの長期つみたてで確実な資産形成を

 

つみたてのメインの投資先に向く投資信託10本を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

 

「信託報酬が安い+資産規模が大きい+グローバル企業のインデックス投信」という視点で選ぶと、たとえ候補が何百あろうとも、けっこう本数が絞られることがおわかりいただけたと思います。

 

とはいえ、投資に絶対はなく、株式投資自体が「リスク資産」であることに変わりはありません。

 

ここで選んだ10本は、長期積立していけば確実に資産を増やしていける商品ばかりですが、世界的な経済状況によっては、短期的に急落することもあります。

 

そうした可能性も考えて、最終的には自己責任で投資をするようにしてください。

 

また、ここに掲載しなかった他の投資信託がダメというわけではありません。よりハイリスクな投資信託はサブの投信としてメイン(コア=核ともいいます)の投信に加えて分散していくと、メインよりも早く強く資産が増える可能性もあります。

 

それらも含め、商品を選ぶ際には、自分がどれくらいリスクを許容できるか、年齢や資産状況などもしっかり考えた上で慎重に選んでいくようにしましょう。

 

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