NISA制度は2024年から制度変更になります。本記事は制度変更前の内容となっており、2023年内いっぱいまで有効です。くわしくは新制度について現行制度からの変更点を書いた以下の最新記事をご覧ください。
諸外国に比べて、投資に対して意識が低かった日本人ですが、コロナによるおうち時間の増加や収入減の影響なのでしょうか、ここ1年の間に、資産運用に興味を持つ日本人が増加してきています。
金融庁の発表では、2020年末段階でつみたてNISAの口座は300万口座を突破したそうです。
その中でも特にたくさんのNISA口座を増やしているのが楽天証券です。手数料が安い、ポイントがつくなどメリットが多いからですね(楽天証券でNISA口座を開くメリットについてはこの記事の後半で簡単に理由をまとめています)。
今回はその楽天証券のNISA口座でみんなはどんな銘柄を買っているのか、投資信託と個別銘柄のランキングを発表したいと思います。
出典は NISAランキング(積立件数) | 投資信託 | 楽天証券 。選ばれる理由も書きましたので、気になる銘柄や商品があったらぜひ詳細を自分で調べてみて、納得したら購入してみてください(投資は自己責任でお願いします)。
つみたてNISAでおすすめ投資信託ランキング
NYダウと並んで比較される米国株式市場の動きを表す指数であるS&P500に連動していて、全米の米国株式500銘柄に集中して投資を行います
ファンドに組み入れられる銘柄はずっと同じというわけではなく、時に応じて変化しますが、「マイクロソフト」「アップル」「アマゾン」「フェイスブック」などの株式が組み込まれています。
2018年の7月に設立した比較的歴史の浅いファンドですが、総資産額も多く4559.28 億円と前年比314.4 %にもなっています。
基準価格も設定来60%近くも上昇していて、信託報酬も0.0968%と非常に低い水準になっている、パフォーマンスのよい商品になっています。
日本を含む先進国および新興国の株式市場の値動きである「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」に連動する投資成果をめざして運用を行います。
このファンド1本で、日本を含む先進国・新興国の約50ヶ国の株式等に国際分散投資ができます。
2018年の10月に設立した比較的歴史の浅いファンドですが、総資産額も多く1929.28億円であり前年比509.74 %と急成長しています。
基準価格も設定来50%以上も上昇していて、信託報酬も0.1144%と低い水準になっていて、パフォーマンスのよい商品になっています。
アメリカにおけるほぼ全ての企業株式へ投資する「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」に連動するように運用されています。
「指定インデックスファンド・株式のみ・海外型」となっていて「全米」の指数に連動しています。この1本で米国株式全体に投資することができるため、米国株を重視したい方におすすめです。
2017年の9月に設立したファンドで、総資産額は2811.44億円で、前年比は157.26%になります。
基準価格も設定来71%以上も上昇していて、信託報酬も0.162%と比較的低い水準になっていて、パフォーマンスのよい商品になっています。
小型株から大型株まで幅広く含む「FTSEグローバル・オールキャップス・インデックス」という指数に連動するように運用されています。
小型株を含まない「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」とは違い、このファンド1本だけで全世界企業に分散投資をすることができます。
2017年の9月に設立したファンドで、総資産額は992.16億円となり、前年比136.23 %と急成長しています。
基準価格も設定来約40%も上昇していて、信託報酬も0.212%とカテゴリー内でも低い部類に入り、パフォーマンスのよい商品になっています。
海外企業の株式へ投資する「MSCIコクサイ・インデックス」という指数に連動していて、10年以上前に設定された人気の同シリーズ「eMAXIS 先進国株式インデックス」と同じ値動きをしていています。
しかし、先進国株式インデックスと違い「ネット専用」になっているため、このファンドの信託報酬は、既存ファンドの約5分の1に抑えられています。MSCIコクサイ・インデックスに連動する他のファンドと比べると、最も低コストとなっています。
2017年の2月に設立した、5年近く続くファンドで、総資産額は2114.30億円となっていて、前年比99.87 %と今は落ち着いています。
信託報酬も0.1023%と他のカテゴリーで見ても低い水準になっていて、基準価格が設定来の約76%になっている現在、購入するとよい商品になっています。
NISAでおすすめ個別銘柄ランキング
最低購入金額 265,500円(2021年5月末現在、以下同)
ANAホールディングスは、主に航空事業を行っています。
コロナの影響により昨年は一気に値を下げましたが、その後は順調に上がったり下がったりを繰り返しています。
航空券の株主優待中長が人気なので、長期保有される方も多いですが、中長期売買でも利益が出やすくなっています。
最低購入金額 249,900円。
1位のANAに続く日本航空も航空事業を行っています。
こちらも売れている理由はANAと同じ。航空券の株主優待が人気で長期保有に向きますが、コロナ後の下げからおおむね右肩上がりで推移しており、中長期の売買でも利益を出しやすくなっています。
最低購入金額 62,000円。
三菱UFJフィナンシャル・グループは、銀行業務、信託銀行業務、証券業務を中心に、クレジットカード・貸金業務、リース業務、資産運用業務及びその他業務を行っています。
昨年は一気に値を下げましたが、その後は急激に値を上げ、2年前の水準にまで戻りながら上がったり下がったりを繰り返しています。
楽天証券口座のメリットおさらい
つみたてNISAは商品を購入するときに手数料がかからず、投資信託を保有するときにかかるコストである信託報酬も低めのファンドが中心となっています。
これは他の証券会社も同じですが、口座を開く際にはそれ以外のサービスにも目を向ける必要があります。
NISA口座を証券会社で開く際には、NISA単体では申し込むことはできません。必ず証券会社の総合口座を開く必要があります。
1.手数料が安い
総合口座ではNISA以外の株取引などが行えますが、楽天証券の国内株式の取引手数料は業界でも最安水準で、特定の条件をクリアすればおトクな割引とポイントバックが受けられる大口優遇というサービスがあります。
手数料ランキング
【出典】ネット証券人気ランキング.com
2.楽天カードクレジット決済でポイントが貯まる
投資信託の積立の引き落とし時に「楽天カード」のクレジットカード払いを利用すると、決済額100円につき1ポイントが楽天カードより付与されます。
3.ポイントで積立ができる
楽天グループの各サービス利用等によって貯まる「楽天ポイント」や「楽天証券ポイント」を使って、投資信託の積立をすることができます。
4.わかりやすいコンテンツ
ウェブサイトには「NISA始めてガイド」や「NISAのメリット&デメリット」といった初心者にも分かりやすいコンテンツが充実しています。投資が初めての方でも、投資やNISAに関する疑問を解消できて安心です。
5.取扱商品が豊富
楽天証券のつみたてNISAで購入できる投資信託は、170本もあります。豊富な取扱商品の中から商品を選び、各商品100円以上1円単位で気軽に積み立てることができます。
各証券会社について
まとめ
早く儲けたいと思うばかり、NISA口座でもレバレッジをきかせたり、リスクが高くギャンブル性の高い商品・銘柄につい手を出しがちですが、資産形成はゆっくり着実にが基本。
そういう意味ではここに挙げたランキングの投資信託や個別銘柄はわりとリスクの小さい、長期にわたって保有し、あるいは積立し続けたい商品群が並んでいるといえるでしょう。
ただし、ランキングはあくまで目安であり、毎年のように人気商品は変わります。
あまり浮気したりよそ見したりで売買を繰り返していると、資産形成になりません。
銘柄選びは慎重によく考え、一度選んだ投資商品は腰をすえてじっくり投資していきましょう。