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市川雄一郎のNISA講座(7)NISA口座 楽天証券とSBI証券どっちがお得?それぞれのメリット・デメリットを解説

NISA制度は2024年から制度変更になります。本記事は制度変更前の内容となっており、2023年内いっぱいまで有効です。くわしくは新制度について現行制度からの変更点を書いた以下の最新記事をご覧ください。

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昨今、オンラインでサービスが完結するインターネット証券会社が、手軽に申し込みや取引ができることからとても人気が高くなっています。

 

ネット証券の中でも特に大手と言われているのはSBI証券と楽天証券の2大証券。

 

人気も高いこの2つのネット証券ですが、どちらを選んだらいいのか迷っている人も多いと思います。

 

そこで今回は、証券会社大手のSBI証券と楽天証券の特徴やメリットについて徹底比較して、投資初心者でもわかるように解説していきたいと思います。

 

SBI証券と楽天証券を比較

 

今回紹介する2つの証券会社は今、大人気の「ネット証券会社」です。

 

まずは最も皆さんが気になるSBI証券と楽天証券の手数料、取扱銘柄、IPOの実績などを比較していきます。

 

取引手数料や投資信託の本数はSBI証券と楽天証券とで大差ありませんが、IPO実績や単元未満株 (1株単位の投資)が取引できる点で、SBI証券が楽天証券より多いです。

 

そのあたりについて、後ほど詳しい比較ポイントを解説していきます。

 

複数の証券会社の口座を持つメリットも

 

資産形成を始めるにあたり、SBI証券と楽天証券はどちらか1社を使ったほうがいいのでしょうか?

 

それとも複数の証券会社の口座を使った方がいいのでしょうか?

 

まずは、口座を複数持つ必要性やメリットについて解説していきます。

 

それぞれの証券会社の「強み」を生かす

 

証券会社には、各社それぞれに強みがあります。

 

SBI証券は扱っている銘柄が多く、楽天証券は楽天グループ共通で使える「楽天ポイント」と連携することができます。

 

このように、各証券会社にはそれぞれに強み(と弱み)があるので、各社が持つメリットを生かして得られる利益を最大化していくことが大事です。

 

他にも複数の証券会社に口座を持つことで、IPO(新規上場企業)の当選確率が上がるというメリットもあります。

 

新規公開株の購入は抽選なので、複数の証券会社の募集に応募することでIPOの当選確率が上昇するわけです。

 

SBI証券では、IPOの90%以上を取り扱っており、インターネット証券では最多を誇ります。

 

したがって、IPO投資をしたいならSBI証券の口座を持っておくのがおすすめです。

 

楽天証券のメリット

 

楽天証券

まずは楽天証券のメリットを考えます。

 

楽天証券のメリットその1:楽天ポイントがもらえる

 

楽天証券で一番に想像するのは、「楽天ポイント」の存在ではないでしょうか?

 

楽天グループには「ハッピープログラム」というポイントサービスがあります。

 

楽天銀行の口座を開設し、楽天証券の出入金口座として連携すると、取引件数や取引金額によってポイントが貯まっていきます。

 

貯まったポイントは、「楽天ポイント」として楽天市場や楽天トラベルなど、楽天グループの各種サービスで利用できます。

 

ハッピープログラムのポイントは、取引だけでなく投資信託の購入にも付与されます。50万円以上の投資信託を購入すると、投資額に応じたポイントが毎月加算されます。

 

2,000万円以上の約定金額があると、毎月1000ポイントが加算されるため、年間最大12,000円分のポイントを獲得できます。

 

同一の投資信託はどの証券会社を利用しても価格や手数料などは同じなので、楽天証券を使うとポイント分が増えるというメリットがあるわけです。

 

また、楽天証券で口座開設するなら、「楽天カード」を利用するのもおすすめです。

 

楽天証券では、楽天カード払いで投信の積立をしても楽天ポイントが付与されます。

 

楽天カードは新規カード発行でもれなく5,000ポイントがもらえるキャンペーンも実施していますので、そうしたタイミングで入会するのもいいでしょう。

 

楽天証券のメリットその2:初心者向けキャンペーンが多い

 

楽天証券は投資初心者向けのキャンペーンが非常に多いです。

 

口座開設や新規取引などを始めるだけで楽天ポイントがもらえたり、現金がプレゼントされたるするキャンペーンをしょっちゅうやっています。

 

SBI証券もキャンペーンは実施していますが、やはり初心者向けのキャンペーンの多さでは楽天証券のほうに軍配があがります。

 

証券会社をこれまで使っていない人でも、楽天グループの知名度は抜群で、「楽天経済圏」で共通で使える楽天ポイントの存在も初心者には大きな決め手となりますね。

楽天証券のメリットその3:サイトの使い勝手が抜群

 

楽天証券が初心者に人気なのは、サイトのユーザーインターフェース(見やすさや使いやすさなどの利用者との接点)に力を入れている点も大きいでしょう。

 

多くの証券会社のサイトでは、トップページにさまざまな商品名や専門用語などが並び、初めて開く方には分かりにくい構成になっています。

 

しかし楽天証券は、レイアウトも見やすく、専門用語の解説がついているなど、初心者にとても使いやすいサイトになっています。

 

同様に、サイトの使い勝手のよさは口座開設の容易さにもなって表れています。

 

申し込みフォームから必要情報を入力し、本人確認書類をデータでアップロードするだけで開設手続きが完了します。

 

楽天証券は3つのステップで口座開設の申し込みが完了するのに対して、SBI証券は7つのステップが必要となるため、最初に口座を開設するなら楽天証券の方が利用しやすいと言えますね。

 

SBI証券のメリット

 

SBI証券

続いてSBI証券で口座を開くメリットを解説します。

 

SBI証券のメリットその1:手数料が安い

 

SBI証券の一番のメリットは、なんといっても手数料の安さです。

 

手数料0円で利用できる「アクティブプラン」は特に人気です。

 

「アクティブプラン」は取引ごとに手数料が発生するのではなく、「1日ごと」に手数料が発生するシステムです。

 

1日当たりの約定金額が100万円以下の場合は「手数料0円」なので、大きな金額を取引しないユーザーにとってはメリットの1つです。

 

楽天証券にも「いちにち定額コース」という同様のプランがありますが、1日の合計約定金額が「50万円以下」のため、SBI証券の方が優れていると言えます。

 

また、100万円以上の約定金額にかかる手数料もSBI証券の方が割安です。

 

アクティブプランの場合は100万円〜200万円の利用で1,162円、以降取引額が100万円増えるごとに440円の手数料で取引することができます。

 

SBI証券のメリットその2:IPO銘柄が多い

 

SBI証券は「IPO(新規上場株式)銘柄に強い」というメリットを冒頭で挙げました。

 

IPO

出典:SBI証券 新規上場株式(IPO)とは

 

IPOに申し込むためには上場前の株式の販売を引き受ける証券会社の口座を開設している必要がありますが、SBIは国内ネット証券の中でもダントツの数を引き受けています。

 

ただし、IPO株を購入する権利は抽選のため、扱っている証券会社に口座を持っているからといって必ず買えるとは限りません。

 

IPO株は上場直後の株価が上場前の公募価格に比べて高くなる場合が多いことから、とても人気が高く、「当たればラッキー」くらいに考えておいたほうがいいでしょう。

 

SBI証券のメリットその3:取り扱い商品が豊富

 

SBI証券は豊富な商品を取り扱っているというメリットもあります。

 

投資信託自体は楽天証券とほぼ並んで2,600以上、そのうち積立できる銘柄が2,500以上あります。いずれも業界最多です。

 

また、SBI証券は外国株の取扱国数が9ヵ国とネット証券最多となっています(楽天証券は6カ国)。

 

取り扱っているのは、アメリカ・中国・韓国・ロシア・ベトナム・インドネシア・マレーシア・タイ・シンガポールの9カ国です。

 

sbi証券外国株取扱数

 

国別でいうと米国株はマネックス証券が4,000超と最多ですが、SBIもだいぶ増やしてきてその差がだいぶ縮まってきていますね。

 

もちろん外国株全体の銘柄数ではSBI証券が他を圧倒しています。

 

一般NISAでは外国株にも投資ができますので、興味がある方にはSBI証券が有利といえるでしょう。

 

まとめ

 

SBI証券・楽天証券の両方の長所と短所、特徴がお分かりいただけたでしょうか。

 

SBI証券も楽天証券もそれぞれメリットがわかった上で、まずは両方の口座を開設するという手もあります。

 

口座開設に費用はかからないので、開設してから判断しても遅くはありません。

 

それぞれの長所・短所を理解しながら、効率良く資産形成をしていきましょう!

 

 

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